血圧と性行為について

高血圧治療薬、ミカルディスの特徴まとめ

ミカルディスは2002年に発売された薬で高血圧などの治療に用いられます。血圧を下げる降圧剤というのは幾種類もあり、この薬はアンジオテンシンII受容体拮抗薬に属しており高血圧治療においては新しいものです。
降圧剤ですから血圧を下げる働きがあるのは当然ですが、それ以外にも臓器保護作用があることが特徴となっています。
血圧が高くなると心臓や腎臓といった臓器に負担がかかります。
血圧の上昇は、血管壁が硬くなって弾力がなくなったことが原因でもあり、血液を身体中に送り届けるためには心臓に負荷をかけて強く血液を送り出さなくてはいけなくなるのです。
負荷がかかった心臓は痛みやすくなり疾患を招きやすくなります。
一方で腎臓にも大きな負荷がかかります。腎臓というのは血液をろ過して老廃物が含まれた尿を作り出すことです。
高血圧では血流が多くなるために、腎臓のろ過機能に負荷がかかりやがて腎臓そのものもダメージを受けてしまいます。
高血圧というのは単なる血圧が高い状態なのではなく、それとともに起きる合併症の方がリスクが大きいのです。
降圧という効果以外にも合併症を予防する臓器保護作用を持っているということは、他の降圧剤と比較しても特徴的なのです。
アンジオテンシンII受容体拮抗薬というのはいくつかありますが、ミカルディスが持っている優れた特徴があります。まずは効き目の長さです。
1回の服用で1日中効果が持続するのです。血圧というのは常に変化をしていて、朝起きた時や夜は特に上がりやすいと言われています。作用時間が長いというのは使用する患者にとってメリットが大きいでしょう。
またミカルディスは肝臓で作られる胆汁を通して大便として排出されます。そのために肝臓に疾患がある場合は使用が出来ない場合がありますが、腎機能に問題がある人には使いやすい降圧剤とも言えるのです。
ミカルディスの主たる働きは血圧を下げるということです。人の血圧が上がってしまうにはいくつかの仕組みがあります。
このなかのアンジオテンシンIIに作用するのがアンジオテンシンII受容体拮抗薬です。作用機序は次のようになります。
アンジオテンシンIIはアンジオテンシン受容体の中のAT1受容体と結合することで血管平滑筋を収縮させ、結果として血圧が上昇してしまいます。
また副腎に作用してアルドステロンといったホルモンを分泌させ、本来尿として排出する予定であったナトリウムを再吸収させて血液中のナトリウム濃度を増やしてしまうのです。
増えたナトリウム濃度を下げようと血液の水分量が上がり血圧の上昇を招きます。
通常はアンジオテンシンIIの作用は血圧が下がった場合に起こるのですが、いつも血圧が高い状態となるとこの作用に異常が生じてしまいます。
そこでアンジオテンシンII受容体拮抗薬で受容体を阻害しアンジオテンシンIIが作用しないようにするのです。
アンジオテンシン受容体にはAT1とAT2がありますが、ミカルディスはAT1を選んで作用するため血圧上昇を抑える作用が特に強いという特徴があります。
降圧作用以外にも臓器保護作用など複数の効果が期待できることから、多くの患者に処方されていますが気になるのは副作用でしょう。
しかし降圧剤の中でもアンジオテンシンII受容体拮抗薬は安全な薬と言われることも多いです。ただ全く副作用がないという訳ではなく、作用機序によって低血圧を引き起こしてめまいや頭痛を起こすことがあります。
また尿酸値・カリウム値が上昇するといった血液検査の異常も報告されています。
もし長期にわたってアンジオテンシンII受容体拮抗薬を服用するのであれば、定期的に血液検査を行って肝臓・腎臓などの機能をチェックすることが大切です。